韓国初アンドレアス・グルスキー個展《Andreas Gursky》開催

韓国初アンドレアス・グルスキー個展《Andreas Gursky》開催
アモーレパシフィック美術館が、現代写真を代表する巨匠アンドレアス·グルスキーの韓国初の個展『Andreas Gursky』を開催する。今回の展示は2022年3月31日から8月14日までソウル龍山アモーレパシフィック美術館で行われる。
写真家アンドレアス・グルスキー(Andreas Gursky)は人類と文明に対する深い洞察を盛り込んだ大規模な作品を発表してきた現代写真の巨匠である。グルスキーは、現代文明を象徴する高層ビル、工場、マンション、証券取引所のような場所を捉え、巨大な社会の中での個人の存在について考えさせる。今回の展示では自然と建築など巨大な空間に存在する人々の姿を通じて現代文明の断面を記録してきた作家の崇高な熱望を確認することができる。
ドイツ·ライプツィヒ生まれのグルスキーは、デュッセルドルフ·クンスト·アカデミーでドイツ現代写真の美学と伝統を確立したベルントとヒラ·ベッヒャーから類型学的写真を学んだ。淡々とした視線で周辺の風景を捉えた初期とは違って、1990年代からは遠距離撮影イメージを組み合わせて編集し、新しい場面で構築する作業をしている。また、抽象絵画やミニマリズム彫刻の特性を作品に参照するなど、ジャンルを超えた実験的な作業を通じて、定型化された写真の枠組みを徐々に拡張している。
アモーレパシフィック美術館は、今回の展示を通じて<パリ、モンパルナス>(1993)、<99セント>(1999、リマスター2009)のような代表作をはじめ、40年以上にわたるグルスキーの作業世界を網羅する47点の作品を展示する予定だ。展示室は7室に分かれ、各展示室は「造作されたイメージ」、「美術史参照」、「崇高な熱望」という大きなテーマで構成されている。特に、グルスキーが世界初披露する新作『氷の上を歩く人(Eisläufer)』(2021)と『ストレープ』(2022)も公開される予定で、さらに注目を集めている。
アモーレパシフィック美術館は、「1980年代半ばの初期作から2022年の新作まで網羅された今回の展示は、現代写真芸術に確固たる足跡を残したグルスキーの作品世界全般を眺める貴重な機会になるはず」とし「インスピレーションに満ちた創意的なコミュニケーション空間を追求するアモーレパシフィック美術館は、今回の展示が現代美術における写真ジャンルの重要性を改めて認識し、韓国芸術界に様々なインスピレーションを与えるきっかけになることを期待する」と述べた。

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