日経エンパワーメントレポートに当社インタビュー記事が掲載されました

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資生堂のパーソナルケア事業が会社分割され、投資ファンドとの共同出資で2021年7月1日に事業を開始したファイントゥデイ資生堂。美を追求する伝統を引き継ぎながらもベンチャー気質にあふれる若い会社で、小路さんは人気のヘアケアブランド「fino(フィーノ)」の専任マーケティング担当として活躍している。今年4月にはブランドの新たなチャレンジとして自身が発案した社会貢献活動の医療用ウィッグプログラム「HAIR TOUCH YOU のばせば届く。」もスタート。髪にまつわる悩みが軽減され、人々が前向きに生きる一助になればと励んでいる。
医療用ウィッグで心にも張りを
ヘアドネーションのオリジナルキットを手にチームメンバーと話し合う
「聞いてください、社内のヘアドネ第1号が決まったんですよ!」。東京・品川にあるオフィス。オンライン併用のミーティングで小路さんがヘアドネーションの進捗を報告すると、チームメンバーもうれしそうに反応した。がん治療や無毛症などで悩んでいる人向けにNPO法人らとタッグを組み医療用ウィッグに関わる全ての方の想いをつないでいくプログラム。その核となる「fino ウィッグ Bank」も6月に設立され、活用する髪の毛の受け付けが始まった。受付可能なのは長さ31センチ以上の髪で、グレーヘアやカラーリング・パーマした髪、くせ毛もOK。髪を送る際に活用するオリジナルドネーションキットも無料で配布している。
ブランド価値の最大化を探求 生活者の視点を大切に
小路さんは社会人3年目。20年4月に資生堂ジャパンに入社し、ファイントゥデイの前身ともいえるライフスタイル事業部に配属された。翌年7月、ファイントゥデイ資生堂の始動とともに資生堂時代からの人気ブランド「fino」の日本市場の専任マーケティング担当を務めている。「finoは大々的な投資やCM活動を行わなかったにも関わらず、生活者の方々の支持で大きく成長したブランド。だからこそ、ブランドの価値をいかに高めるかという価値強化から始めました」。
専任のマーケティング担当としてブランド価値の強化から始めた
髪に美容液成分などを浸透させ、乾燥やダメージの補修や保護をするヘアトリートメント商品。その価値や魅力をどのように伝え、増幅していくのか、ブランド価値の最大化に取り組む日々だ。「使ってくださる方やターゲット層が普段何を見ているのか、どんな生活をしているのかを大事にしています」。若年層がターゲットならスマホを中心に、コロナ禍で沈んだ気持ちを盛り上げようとカラーリングをする人が増えれば髪のダメージをケアする啓発活動を、外出が増えれば携帯用のfinoをアピールするなど生活者目線のアプローチを心掛けている。
関わる全ての人の思いを可視化、つないでいく。
仕事にはファイナンスや営業、PRなど様々な部署が関わる。入社以来、新型コロナウイルスの影響でオンライン会議を余儀なくされたが、「風通しが良く、面倒見の良い先輩が多いのでとても助かっています。ヘアドネーションのプログラムも、上司がやってみたらと背中を押してくれて、あらゆる部署の方に全面的にサポートしていただきました」。現会社は中途入社も多く、様々な経験を持つ人と話すことで視野が広がり、部門横断的なプロジェクトや新しいチャレンジをする機会が増えたと感じている。
医療用ウィッグのプログラムには髪の提供者から美容師、受け取る方と向き合う医療関係者など様々な人が関係している。社内でも部門を超えたメンバーでアイデアを出し、議論を行った。学生時代にがん治療を学ぶ中で、患者は肉体だけでなく精神的なダメージが大きいことも知っていた。関わる全ての人の想いを可視化して、つないでいく。
創業1周年の今年7月、同社が制定した存在意義(パーパス)は「世界中の誰もが、素晴らしい一日を紡ぎ、いつまでも美しく、豊かな人生を送れるようにすること」。finoの医療用ウィッグプログラムでも「すべての方に、その一日がより満たされ、気持ちまでもが生まれ変わるような体験」の提供をしていきたいと考えている。
すべての人に「気持ちまでもが生まれ変わるような体験」を提供したい
きっかけはインターン 医療工学から大きく方向転換
大学は工学部。子供のころから最先端のテクノロジーを駆使したモノづくりに興味があり、大学院時代も含め医療工学の分野でがんや遺伝病の治療法の研究をしていた。マーケティングに進んだきっかけは、就職活動中に見た資生堂ジャパンのホームページでたまたま募集していたマーケティングのインターンに参加したこと。「価値づくりの面白さに魅了されて(就活の)方向性を大きく変えました。インターンで出会った方が本当に楽しそうに仕事をしていて、こういう人たちと一緒に仕事をしたいなと感じたのも大きかった」。
兄が3人いるにぎやかな家庭で育った末っ子は、自然と観察力やコミュニケーション力を身に着けていたようだ。その能力は業務の中でも生かされており、社内での小路さんの評価とも合致する。「フルフレックス制度や在宅勤務制度など働き方の多様性がある中、私たちのスケジュール表をよく見て、この時間なら大丈夫かなという頃合いを見計らって相談してくる。状況把握をして、相手が嫌な思いをしないように話しかけるのがうまい。巻き込む力がありますね」(先輩談)。先輩や会社を巻き込んでアイデアを形にし、若い力で新会社をけん引する。旺盛な好奇心と4人兄妹の末っ子として身に着けた立ち回りを武器に、今日もマーケティングの道をまい進する。
PROFILE
小路 恭子(こうじ・きょうこ)
大学院卒業後、20年4月に資生堂ジャパンに入社し、ライフスタイル事業本部で「TSUBAKI」ブランドの商品開発・宣伝施策業務を担当した。21年7月にファイントゥデイ資生堂に入社。多趣味で新しいもの好き。SNSで流行っているものを探し、アニメやホットヨガ、韓国の人気グループ・BTSなどに夢中になりつつ、なぜ魅了されるのかを考える。
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