BOTANIST Journal 植物と共に生きる。
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広がる、繋がる、カタチになる。 BOTANISTの森づくりの、今とこれから。
2023.10.30
HOMESUSTAINABLE広がる、繋がる、カタチになる。 BOTANISTの森づくりの、今とこれから。
2021年から森林保全団体のmore trees・美幌町と協働でスタートした、BOTANISTの森づくり。多様性のある森を取り戻すためのこの活動は、3年目を迎えてさらなる広がりと繋がりをカタチにしています。それが、『北海道みらいの森 植林プロジェクト』です。北海道を代表するドラッグストアのサッポロドラッグストアーさん(以後 サツドラ)も森づくりの仲間となり、新たに立ち上がったプロジェクトの全容と、北海道・美幌町で行った植林体験の模様をお届けします。
HOMESUSTAINABLE広がる、繋がる、カタチになる。 BOTANISTの森づくりの、今とこれから。
目指している未来は同じ人と植物、そしてそこに暮らす動物たちが共存できる森へ
『植物と共に生きる』。このブランドミッションを自分たちの手の届く所から、少しずつカタチにして、できることを積み重ねていこう。10年、20年、30年、その先のもっと未来も見つめて広げていこう、繋げていこう。そんな想いを持って、BOTANISTの森づくりは2021年に北海道・美幌町でスタートしました。BOTANISTの大切な成分の1つである白樺をメインに、様々な樹種を植林し、人と植物、そしてそこに暮らす動物たちも喜び合える多様性のある森づくりを目指しています。
more trees・美幌町協働で始めた1年目は1000本、2年目には6000本を植林することができました。2年目からは地元の美幌町立旭小学校の子どもたちとともに苗木を育てるプロジェクトも立ち上がりました。苗木から1本、1本、大切に植林を続けてきたこの活動も3年目を迎え、今年は北海道を中心にドラッグストアを展開するサツドラが仲間入り。森づくりはすぐに成果が出るものではなく、誰もが森と認識できるような状態になるまでには、最低でも60年ほどかかります。時代を超えて、世代を超えて繋げていかなければならないからこそ、BOTANISTの活動に共感し、参加していただいたサツドラはとても心強い存在です。
サツドラとは、2022年4月から店舗におけるBOTANISTの売上の一部を寄付していただくカタチで、一緒に森の保全活動を続けてきました。そうした関係性がある中で、今回新たに森づくりを共にする目的とは何か?サツドラ広報担当の小寺さんにお話を伺いました。
「北海道の白樺を原材料に使っているBOTANISTを販売するサツドラとして、北海道の森と人の共存を目指す活動に深く感銘を受けました。今回、これまで行ってきた寄付というカタチだけではなく、森づくりを共に進めていこうと決めたのは、小売店の立場から1人でも多くの方々へ、森と人の共存を呼びかけていきたいと思ったからです。北海道を地盤にドラッグストアを営む企業としてはもちろんですが、私たち社員1人ひとりも、自然環境保全活動に関われることに大きな喜びと責任を感じています。この取り組みは、サツドラの店舗でBOTANISTを購入していただくことで、お客様自身も北海道の森づくりに貢献できるスキームです。日常のお買い物で地域や自然環境の保全に関われるので、サツドラとBOTANISTを通じてぜひ参加していただければと思います」。
北海道を代表するドラッグストアとして、1972年から人々の暮らしを支え続けているサツドラ。毎日の生活に必要なものや健やかになるものを提供するだけが、役目ではありません。北海道の未来、地域の自然環境、心に芽生える豊さも提供しているからこそ、サツドラとの新たな森づくりには、こんな名前をつけました。『北海道みらいの森 植林プロジェクト』。サツドラとBOTANIST、共に未来への想いを重ね合わせた名前です。
『BOTANISTの森』では、昨年までの計2回で7000本を植林してきましたが、今年は『北海道みらいの森 植林プロジェクト』として、4000本※を植林予定。植林イベントには美幌町立旭小学校の子どもたちや地元の役場の方々をはじめ、協力していただく方々も昨年以上の体制になりました。一歩、一歩、未来に向けて進めてきたこの活動の広がりを実感しつつも、もっと多くの方々に知っていただきたい。もっと広がっていくように活動していきたい。そんな想いが、私たちの中ではより大きく育っています。
2023年植林予定数「ボタニストの森」:2000本「北海道みらいの森」: 2000本の合計1,1000本
地元の森を好きになってほしい自然体験格差の解消を目指す
多様性のある森づくりを目指して活動を続けている中で、大切にしていることがあります。それは、自然体験格差の解消を目指すということ。ちょっと堅苦しく聞こえる言葉かもしれませんが、決して難しいことではありません。森づくりのいろんなプロセスにアイデアをプラスすれば、誰でも取り組めることだと私たちは思っています。
この森づくりには、昨年から美幌町立旭小学校の子どもたちが参加してくれています。都市部よりも自然が豊かな環境に囲まれているため、みんなが森で遊んだり、木々や土に触れていると思っていました。でも、時代の流れや事象もあってか、森に足を踏み入れる機会は意外と少ないそうです。だからこそ地元の森を、自然を、もっと好きになってもらいたい。森や自然が身近にあることを、誇りに感じてもらいたい。その想いで、私たちBOTANISTとサツドラ、more treesは、森づくりのプロセスを通じて様々な自然体験や学びの機会を子どもたちに提供しようと考えました。
ここからは、植林イベントの模様を振り返っていきたいと思います。まずはmore treesの岸さんが日本や世界の森の状況、多様性のある森づくりの必要性を紙芝居形式で伝えることから始まり、BOTANISTブランドディレクターの東野が活動の全容をまるで絵本を読むように話していきます。子どもたちも真剣な眼差しで、初年度に植林した苗木が3メートル以上に成長している話を聞くと、「森も生きているんだね!」「木を育てたい!」と、素敵な言葉を発する場面も。
そして、美幌博物館の学芸員である城坂さんと一緒に、植林の苗木を育てるための種拾い&散策がスタート。子どもたちみんな目を輝かせながら、一生懸命に種を拾ってくれました。時には落ち葉でお面をつくったり、トカゲを探したり、寝転がったり。自然と触れ合ういろんな体験は、きっといい思い出になったはずです。「森に住みたい!」、そんな言葉を聞いた時には、私たちの方がハッとさせられました。拾った種は小学校に持ち帰って苗木になるまで育てていただき、水やりも子どもたちが担当。昨年に拾った種も順調に育っているようで、「みんなが愛着を持って育ててくれています」と、校長先生が教えてくれました。
また、今回新たにサツドラとの『北海道みらいの森 植林プロジェクト』がスタートすることで、子どもたちには看板づくりも手伝ってもらいました。白樺などを使ってデコレーションするその姿は、まさに芸術は爆発だ!状態。大人にはできない、創造性豊かな看板の仕上がりには、一同が大満足です。看板を設置したエリアはまだ森と呼べる状態ではありませんが、この場所がいつか森になることを想像するだけで胸が高鳴ります。BOTANISTブランドマネージャーの小林も「植物と共に生きることが好きな人を増やすのも、私たちの役目だと思っています。この活動を通じて、子どもたちにもそうなってもらえれば嬉しいですし、楽しかった思い出が付随するブランドにしていきたい」と、話していました。
イベントの最後は、いよいよ植林体験です。整地した斜面にプロジェクトメンバーが植林していきます。クワで土を掘り起こし、根がしっかりと隠れるまで埋めて、そこからマルチングを実行。マルチングとは土壌面の蒸発や雑草の繁茂を防ぐために、枯葉や枯草で地表を覆うことで、木々の成長を左右する大切な作業です。白樺やミズナラの苗木でマルチングを行うのは実験的な部分もありますが、自然物を使うことで土壌にも安心して還せるため、私たちの森づくりではさらなるチャレンジも続けています。
植林を終えたサツドラのメンバーからも、いろんな言葉をいただきました。「今日の活動を通じて、自然環境の問題を子どもたちがどう感じるのか、どうするべきなのか。これからの森づくりで一緒に何ができるかを、改めて考えられる機会になりました(越田さん)」「素晴らしいプロジェクトに参加できたことを、身をもって体感しました。自分にはまだまだできることがあると感じたので、お客様にも発信していきたいと思います(内藤さん)」「初めての植林は本当に気持ちよくて、子どもたちと活動することでたくさんの笑顔をもらえました。責任を持って森を守っていきたい、そう思える機会でした(山科さん)」「たくさんのパワーをもらえたのは、やっぱり子どもたちと一緒に活動できたからだと思います。みんなの笑顔や声を聞くと、北海道の未来は明るいと感じました。サツドラとBOTANISTを通じて、ぜひプロジェクトに参加してもらえれば(小寺さん)」。
植林イベントに参加してくれた、40名以上の子どもたち。
この日育まれたのは、たくさんの始まりかもしれません。
いくつもの興味や気づきが種となり、好奇心が芽生え、
その好奇心が探究心となって実り、心にもっと豊かさが生まれる。
暮らしの中で環境に対しての想いが巡り、未来が動き始める。
だから、一歩ずつ、一歩ずつ。
たとえ小さな一歩だとしても、多くの人が同じように歩めば、
未来はもっといい方向に進むはず。
自然体験の輪を広げて、繋げていく活動を、これからも。
そしていつか、子どもたちが大人になって、
家族や大切な人とこの森に戻って来てくれることを願います。
サツドラとBOTANISTの持続可能な森づくりが始まる
2015年の誕生以来、植物由来を大切にするボタニカルライフスタイルブランドとして、たくさんの方々に愛用されてきたBOTANIST。2023年秋にリニューアルした新ボタニストのコア成分には、北海道の白樺発酵エキス*1と白樺樹液*2を使用しています。私たちが目指している多様性のある森づくりは、『植物と共に生きる』というブランドミッションの実現を通じて、これまで与えていただいた白樺を北海道の森に還したい。そんな想いも強く込めた活動です。 *1:ガラクトミセス/シラカンバ樹液発酵液(保湿成分) *2:シラカンバ樹液(保湿成分)
しかし、まだまだ小さなブランドのBOTANISTでは、一気に理想をカタチにすることはできず、また森づくりには長い年月を要します。できることを積み重ね、続けることが大切だと信じて3年前から森づくりを始め、白樺を中心に多様な樹種の植林を行ってきました。また、森づくり以外にもトレーサビリティに配慮した処方、カーボンニュートラルの実現に向けた活動などを実行。世の中の意識が今ほど高くない頃から、サステナブルな活動を続けてきたことで、少しずつ共感をいただき、私たちの製品を購入していただける1つのきっかけにもなってきました。そうして今、応援していただいているみなさんからの売上の一部で、多様性のある森づくりを進めることができています。
一方、製品としてのBOTANISTは、2023年9月にリニューアル。ブランド誕生以来、自然のチカラを信じ、植物由来成分の研究に多くの時間を費やしてきました。現代人の髪に本当にいいものは何か、その探究はこれからも決して終わることがありません。北海道の白樺をコア成分として使用しているのも、こうした研究の成果であり、今の私たちが辿り着いた答えの1つです。
今回、私たちが続けてきた活動にサツドラが共感し、仲間入りしていただけたことで、多様性のある森づくりが理想的なカタチへと大きく前進しました。『北海道みらいの森 植林プロジェクト』は、道民の方々にも森づくり関わっていただきながら、1人ひとりの意識を未来へとシフトさせることができると、私たちは信じています。
単なるメーカー、販売店、購入者の関係ではなく
共に未来をよくするこれからの関係性へ。
サツドラとBOTANISTによる『北海道みらいの森 植林プロジェクト』。子どもたちと種を拾う所から始まり、苗木を育てて植林し、多様性のある森づくりを目指すこの活動は、ずっと先の未来を見つめてこれからも続けていきます。サツドラの各店舗ではキャンペーンも実施しているので、BOTANISTを手に取っていただき、みなさんも森づくりにぜひ参加してください。未来のために今できることを、一緒に始めていきましょう。
WITH THE FOREST PROJECT
[ボタニストの森]2022年までの累計7000本 2023年植林予定 2000本
[北海道みらいの森]2023年植林予定 2000本
2021年に活動を始めてから、今年で約5.5ヘクタール※の面積に植林(予定)を続けています。その広さはエスコンフィールドHOKKAIDOの約1.1倍にも及び、長い年月をかけて続けていくことで、多様性のある森がもっと広がっていくはずです。人と植物が共存し、豊かな自然体験ができるサツドラとBOTANISTの森づくりに、どうぞご期待ください。
※「ボタニストの森」と「北海道みらいの森」の2023年度までの合計植林面積(予定)
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