“暗闇”体験における他者とのコミュニケーションで幸福感が向上 自尊感情・他者との相互扶助・好奇心が幸福感と関係があることを発見

“暗闇”体験における他者とのコミュニケーションで幸福感が向上
自尊感情・他者との相互扶助・好奇心が幸福感と関係があることを発見
株式会社ポーラ(本社:東京都品川区、代表取締役社長:及川美紀)内の『ポーラ幸せ研究所』と『POLAイノベーションセンター』は、一般社団法人ダイアローグ・ジャパン・ソサエティ(東京都港区 代表:志村季世恵)による、暗闇の中で他者と対話しながら様々な体験をする「ダイアログ・イン・ザ・ダーク※1」において実証試験を実施し、暗闇体験での他者とのコミュニケーションで幸福感が向上することを発見しました。
「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」体験者に対しアンケート調査を実施したところ、体験後には「心に余裕がある」「自分を大切に思う」といった自尊感情、「他者への感謝を感じる」「他者に関心がある」「他者を助けたい」「他者は助けてくれると思う」といった他者との相互扶助、「好奇心を感じる」「ときめきを感じる」「想像力が豊かだ」といった好奇心の項目が有意に増加しました。
さらに「幸福感・喜びを感じる」の項目は、前後で有意に増加するとともに、自尊感情・他者との相互扶助・好奇心の3つの要素の項目と相関関係があることも、わかりました。また、幸福学専門家の前野 隆司氏が提唱する「幸せの4因子※2」のうち、「なんとかなる因子」 の項目と「やってみよう因子」の項目が有意に増加しました。
:ダイアログ・イン・ザ・ダーク(https://did.dialogue.or.jp/)
「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」は、完全に光を遮断した“純度100%の暗闇”の中で視覚以外の感覚を使い、様々なシーンを体験する90分間のプログラム。参加者は数人のグループとなり、視覚障害者のアテンドのもと白杖を使って暗闇の中を案内される。暗闇での体験を通して、人と人との関わりや対話の大切さ、五感の豊かさを感じる「ソーシャル・エンターテイメント」である。
:幸せの4因子
幸福学専門家 慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授 前野隆司氏が提唱。
・自己実現と成長「やってみよう因子」 :目標を達成したり目指すべき目標を持ち学習・成長していること
・つながりと感謝「ありがとう因子」 :多様な他者とのつながりを持ち、他人に感謝する傾向、他人に親切にする傾向が強いこと
・前向きと楽観「なんとかなる因子」 :ポジティブ、前向きに物事を捉え、細かいことを気にしない傾向が強いこと
・独立と自分らしさ「ありのままに因子」:自分の考えが明確で人の目を気にしない傾向が強いこと

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